イエティを探す旅に出る(仮)

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近代の保守 後編

さてさて、前回の続きを。

...なーんて思っていたんですが、やっぱり本の内容が思い出せない。ただ前回の終わりに「なぜ保守の中で自由主義が明治〜大戦終結まで否定されていたのか」「他国はどのような近代を歩んでいったのか」という問題提起くらいに対しては僕なりの考えを書こうと思います。

 

まず自由主義が否定された理由から。もう前回の内容によって説明はついているんですが、大きなものはやはり国家主義です。日本は他国と比べて近代化が遅れている以上、急進的な改革が避けられませんでした。ということは、みんなが自由にやっていては近代化の波に乗ることができないので国全体で「近代」を取り入れていかねばならないわけです(もちろんそれだけでは保守でも何でもないので、国家を基盤とするという前回のネタが保守の生命線となります)。このようにして自由主義は否定されなくてはならなかったということになります。

 

次に、他国の近代における保守について見ておこうと思います。日本やドイツは近代化が遅れてしまったわけですが、イギリスなどは最も早く近代化が進んでいった国です。それらの国において保守は、まず極端な平等化を嫌いました。そのため対抗軸となったのがまさしく自由主義です。急進主義は基本的に全体を引っ張ろうとする力が働く(ex.フランス革命)ので、それをおさえる自由主義は保守に通ずるものでした。

もちろん、自由主義にはそれが成り立つための前提があります。それは近代化の時期です。他国に先んじて近代化を進めた国々には「自由にしていても時代に乗り遅れることがない」という安心感がありました。ゆえに近代化が遅れた日本などと比べ自由主義が根付きやすく、結果として保守が自壊することなく現在にまで至る、というのが結論となります。

 

といったところですかね。半分くらい僕の妄想でしかないので正確性は担保できないことが申し訳ないです。

そういえば前回の記事にコメントしてくださった方がいて、佐藤健志さんという方の著作を紹介していただきましたが、大学の図書館で探すと貸出中になっていました。近いうちにまた借りに行こうと思います。感謝です!

 

そろそろ選挙ですが、なかなか難しいですね。自民党が300議席を超える可能性があるなんて聞いて、毎回の選挙で基本的に多数派の逆張りしようと考えている僕は戦々恐々です。あとラジオで共産党の小池さんが言ってたんだけど、「成長と分配は二者択一ではない、企業が内部留保を人々に分配することで消費が増大し成長につながる」というのがよくわかりません。いや理想としてはわかるんだけど、企業は儲かってる時に投資ではなく内部留保で貯め込むと言っておきながら個人レベルだと「わーいお金だ、使っちゃえ!」ってなる理由が知りたい。誰か教えてください。

そもそもどうしてみんなそんなに選挙を政策実現の場と考えているのかよくわからない。民主党マニフェスト実現できないし、自民党だって公約に書いてないことやっちゃうんだし、もう選挙が唯一の意見表明の場だって考えるのやめにしませんかね。と言いつつ僕はデモ・ロビイングなんかにも全く参加したことがないんだけども。

まとまらないですがこの辺で。寒い日が続いているので皆さんご自愛ください。