イエティを探す旅に出る(仮)

ブログ名と内容は一切関係ありません。主に音楽、政治、哲学、お酒の話をします。

釣りに行きました

数日前に、時間を作って釣りに出かけました。札幌から自転車で1時間、島松というところに行きました。
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まずこの辺りは人が丁寧に自然と共生している印象を受けました。畑があって林があって川があって。しかし残念だったのは近くの川が護岸工事のために無機質な形になっていたことです。土砂の流出を防ぐために補強は必要なのだと思いますが、それと同時に今までの環境を守っていくことも重要です。岩場も急流も影もない川では魚は生息できません。

ともかく釣りにトライ。ちなみに僕はいつもルアーで釣りをするのが好きなのですが、今回はエサ釣りでした。
釣果はヤマメ3匹です。小さいサイズが多かったので全てリリースしました。そのあと近くでごはん屋さんを探しましたが見つからず、リリースを後悔しました。食べればよかったなあ。
ビニール手袋をしているのには理由がありますが、そこはシークレットとします。
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正直驚きました。北海道ではちょっと山の奥に行くと、多くの川でヤマメや小型のマスを釣れます。先日は千歳でヤマメが釣れ地元ではニジマスが引っかかりました。

北海道の強みは自然から生まれる食と観光でしょう。しかし食はもちろん観光であっても、一般の人が自然の中に足を踏み入れていくということはあまりありません。僕はこの小旅行を踏まえて、北海道の雄大な自然というポテンシャルをもっと生かすことができないかと感じています。また北海道の人々は、観光客が経済を動かしていることに無頓着すぎます。不可避的な人口減少の中で行うべきことはたくさんあります。人口を増やすという点でも、また観光収入を増加させるという点でももっとサービスを考える必要があります。


政治観という信仰は必要なのか

ゼミの先生に「寄って立つ場所を定めることで勉強がスムーズに進むようになる」という言葉を頂いたことがあります。この言葉は、政治哲学を持って物事を眺めることで深く考察することができるという意味だと捉えています。単純なものでは保守・革新であったり右派・左派などであったり...ということです。
確かに1つの政策ごとに当否・妥当性を検討するのは面倒なことですし、一貫した哲学のもとに個別の問題に対してアプローチすることは整合性の高い価値判断を作り上げると思います。昨今の政治を見ていると、その場しのぎの姑息な舵取りが目に付くこともしばしばあります。例えば僕がずっと理解できないのは、共産党社民党が代表的ですが、税率引き上げに反対しながら社会保障を手厚くすべきと主張することです。

しかしながら、これは政治を学ぶのに不可欠とは思えません。こういった主張は主に政治観・政治思想の分野で強くなされそうですが、学問としての政治と実際の政治を混同することからこのような意見が現れるのではないかと僕は思っています。つまり、主義というものは言ってしまえば選好でしかありません。そして実際の政治はその時の権力者の理想を柱として進められます。この理想こそが政治哲学ではないでしょうか。
そして学問としての「政治学」はまた異なった特色を持っているように感じます。過去の分析が多く政策が効果的に機能しないことも少なくない政治学には、自然科学の法則に近いものがあるように思えます。ただ自然科学の場合、現象についてある程度の法則の組み合わせにより説明が可能であるのに対して、政治学はそれが難しい分野です。なぜならこれは制度・ルールだけでなく、人間の感情なども多分に含まれてくるものだからです。心理学などにより感情すらもある程度の分析は可能かもしれませんが、全ての事象にアプローチすることは現実的ではありません。
これについて僕は地震予知のようなものだと考えています。地震の原因は複合的で、しかもそれを事前に全て把握することは不可能でしょう。ただ、過去のケースを分析することによって少しは予測可能性が生まれてくる。予測できないとしても対策の1つや2つは立てられるかもしれない。それを政治の世界で引っ張っていくのが学問としての政治なのだと思います。

学問としての政治にコミットする時に自分の政治観を持つことが不可欠であるとは思えないということを補足します。
「分析」は多様なツールの中から選ばれた手法を用いて行うものです。政治観もその1つと言えるでしょう。しかしこれはあくまで手法・手段でしかありません。ですから重要なのは、「この立場からするとこういう結論が導かれる」という1つの流れであり、それを1つに固定して考えずとも分析は可能です。例えば僕の住む北海道を見ると、反オスプレイの運動の主張が「騒音問題」であったりします。それより空港の近くでの飛行機の離着陸の音の方がずっとうるさいですし、立場に固執し過ぎて自分たちの生活のためという姿勢を失っているように見えてならないのです。
自らの政治観というものは、時として論理性を破壊してしまいます。それは勉強ができるできないの問題ではなく、誰にでも起こりうるものなのです。そのことを踏まえて考えるならば、政治学者を初めとする政治学に携わる人は、物事に対して多角的にアプローチすることが大切であり、それは則ち立場に固執しないことであると思っています。

近況報告

就活も後半戦を迎え、現在国家一般職の官庁訪問に(比喩的な意味ではなく暑さで)汗を流しています。
これが落ち着いたらまとめたい記事がいくつかあります。早いところ内定が欲しいものです。といっても合格発表の日付が決まってるのでそれは難しいのですが。

今1番のネタは、「民主党の失敗」です。今更と思われるかもしれませんが、僕はこの問題や小泉元首相の郵政選挙などを分析することが日本人の政治に対する態度の理解にさえ繋がるものだと考えています。
就活に失敗したらどうしようかと困っていますが、そんな感じで頑張ります。

集団的自衛権と立憲主義

集団的自衛権容認の閣議決定がなされました。賛否が分かれている現状ですが、少し自分の意見を書いておきたいなと思います。
しかしはじめに確認しておきたいのは、これらの価値判断があたかも人間の評価につながるような風潮に全く賛成できないということです。ネット上では自分と異なる立場の人に対して「ネトウヨ」「在日」といったくだらないレッテル貼りが行われています。これらは現実での議論を萎縮させる大きな要因になりえます。

いきなり脱線しましたが、本題です。まず僕は今回の解釈改憲には反対の立場です。
1つ目に、首相の説明における個別的自衛権との違いが曖昧なままであることが挙げられます。首相が毎回例に出す、「邦人を乗せた米艦」の支援は個別的自衛権の範囲内ではないのでしょうか。しかもこの場合の日本人救出については以前アメリカが拒否していたはずです。国民に受け入れられやすい例を挙げたのでしょうが、現実的ではないと思います。
また手続き論として、憲法解釈を簡単に変えられるようにすることは96条を死文化させます。この規定は我が国の憲法硬性憲法であることを示すものであり、議会で充分な議論を行うべしという起草者の思いが込められています。民主党政権に対して及第点を与える人はほとんどいませんが、あの政権交代も民意によってなされたものであることに鑑みれば、民意や高い支持率を背景に解釈改憲を容易に行うことや単純多数決による改憲を認める風潮は否定されるのではないでしょうか。
もう1つ。これは賛成派・反対派それぞれに言えることですが、自説のデメリットを受け止めてその上で議論を行うという姿勢に欠けるところがあります。重要な問題であるほどにメリット・デメリットを挙げ議論することが必要であるにもかかわらず、お互いが言いたいことを言い続けて議論が平行線を辿っています。仮に反論がないならば一度それを認め、その上で比較衡量することにより決するという態度は存在しないのかなという思いが強くあります。

一方、反対派の人々に対する疑問も当然あります。徴兵制が始まるとの意見が見られますが、現実にそのような「制度」が生まれると思っているのでしょうか。まず彼らは「戦争反対」「徴兵反対」とデモを行っていますが、集団的自衛権の行使による参戦というケースがそう簡単にやってくるとは思えないのです。例えばアメリカに協力するとして、アメリカはどこの国と戦争をするのでしょうか。反対派の人の意見は現実的ではありません。

ただ気になることは、石破さんの徴兵に対する考え方。政府の見解では徴兵は憲法18条の保障する奴隷的拘束を受けない権利を侵害するためあり得ないとしています。しかし石破さんは徴兵を奴隷的苦役とは考えず、当然のこととしています。この考え方が一定の賛同を得られたならば、その時にまた解釈改憲を行うことでそれが認められるということも考えられます。現にこれまで集団的自衛権については認められないとする解釈が続いてきたにも関わらず、解釈改憲は行われました。
今回の問題点は集団的自衛権そのものではなく、その過程にあるものだと感じています。いわゆる立憲主義というものは民主主義と必ずしも対立するものではありません。僕は民主主義を立憲主義の上に成り立たせるものだと考えています。まずは権力の横暴を抑えること、それこそが民主政を安定的に機能させると思います。時の政府が完全な白紙委任を受けていると考えることは非常に危険であり、問題を矮小化して捉えることのないよう理念としての政治に目を向けていきたいと思います。

MACALLAN-12yo

少し間が空いての更新です。

 
今夜の1杯はコチラ。酒好きでなくとも知ってる人も多い、マッカランの12年です。
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これはシングルモルトロールスロイスと評され、あまりウイスキーに馴染みのない人でも美味しいと感じられるものだと思います。先日誕生日を迎えまして、プレゼントとして頂きました。
 
しかし近年では味が変わり、昔ほどの味わいではなくなったという批判もチラホラあります。また僕が飲む時にも感じるのですが、これは同時期のものでもボトルが違うだけで大分雰囲気が変わったりもするウイスキーです。...では、頂きます。
 
シェリーの香り、味わいが強めです。またかなり甘いウイスキーですが、フィニッシュがほのかにスパイシーでもあります。やはり美味しい。ウイスキーを飲んでみたいという人には是非オススメしたい逸品です。
 
 
よく友人から「ウイスキーって何から飲んだらいいのかわからない」という意見を聞きます。まあ気になったものを飲んでみればいいとは思うのですが、やはりクセのあまり強くないものがいいのかなと思います。僕が知り合いのバーテンダーさんに初めて勧められたのはグレンリヴェットというスコッチです。これもフルーティで飲みやすいものとなっています。またこれは700mlのボトルであれば3000円ほどで購入できます。近くのドンキホーテでは2080円+税で販売していました。
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あまりにも安いものには美味しくないものもあるので、やはり知り合いに特徴を聞くなどして大切に飲んでもらいたいものです。バーに言って1杯だけ飲んでみるのもいいと思います。
なにより、数千円する買い物ですからきちんと知ったうえで購入したほうがいいと思います。安いからという理由だけで買ったウイスキーのためにウイスキー全てが嫌いになってしまっては、非常にもったいないですから。
 
今日はこの辺で、おやすみなさい。

日記と趣味のお話

久しぶりの裁判傍聴→教育格差→政治への無関心という大作を作っていたのですが、操作を誤り全て消してしまいました。非常にやるせない気持ちです。

最近は筆記試験が落ち着いたので、散歩をしながら自己分析なるものに取り組んだりしています。僕の趣味に散歩、銭湯巡りがあるのですが、つい先日散歩をしていると大きな温泉を見つけました。
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せっかくなので日帰りの方の建物に立ち寄り、入浴していくことにしました。

趣味というものをこれまで意識したことがなかったのですが、エントリーシートに「趣味・特技」の欄があり考えざるをえない状態になりました。そこで思いついたのがこれらです。
初めはバンド活動や球技を挙げようと思ったのですが、趣味というものの役割を考えたときに「仕事が始まりストレスが溜まったときにそれを解消できるもの」という基準で判断する必要があると思いました。バンド・スポーツは確かにストレス解消に役立つのですが、時間・空間・お金・集まれる友人などが必要な点から、日々のストレス解消には向かないのかなと感じました。

ですがせっかく好きなことがあるのにできないのは非常にもったいない。内定を頂いた後にでも、やりたいことを1つずつ実現していこうと思います。以下は備忘録としてのそのリストになります。
・ウイスキー工場見学(余市)
・野球
・バンド再開
・読書(評論系だけでなく小説も読んでみたい)
・イギリス旅行

内定が出ない限りこんな楽しい話もできないので、まずは目の前の課題を1つずつクリアしていこうと決意した朝4時です。

LAPHROAIG-10yoとの再会

今日は泥酔状態からの更新となります。明日にはこの記事を消しているかもしれません。

 
22日にとある市町村の筆記試験が終わり、22日、翌23日(今日ですね)に友人が飲み会を開いてくれました。
22日の顔ぶれは高校の時のバンドメンバーで、久々に会う彼らを見て郷愁を感じたりもしました。1人は日本に住んでいれば誰でも知っている企業に内定を頂いているとのことで感心です。
そして今日23日、大学の同期で最も親しくしている友人と飲みに行きました。そこで仕事に対する責任感やコミュニティの話をじっくりしました。
 
この2日間で、彼らと話しているうちに自分も就活(とりわけ面接試験)を受けるにあたって自己というものを見つめ直してみようと思いました。
 
 
そんな真面目な話はともかく。帰りにとあるお店にて格安でウイスキーを購入しました。
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ラフロイグ10年です。久々に飲むわけですが、これは実に2年ぶりくらい。成人してすぐに飲んで以来なのでワクワクしながらコルクの栓を開け、まず香りを楽しみました。
スモーキーな香りが鼻に向かってきたかと思えば何やら正露丸のような癖も押し寄せる、不思議なウイスキーです。
ただそのような強い特徴はあるものの、個人的には飲みやすいウイスキーではないかなと思います。さけるチーズスモーク味に慣れている人であればそこまでウイスキーの苦味・強さを感じにくく、美味しく飲めるお酒です。
では実際に飲んでみます。
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ふむ、味わい深い。懐かしい舌触り、複雑だが一つ一つが調和し自己主張もする香り・味。絶品です。
つまみのオススメを聞かれることもよくありますが、これらクセの強いウイスキーはニート(ストレート)が一番だと思います。チョコやナッツを合わせてみましたが、僕はあまり好きじゃない。
 
こんな感じで今に至ります。明日からは面接に向けて再度自己分析などに励むつもりです。お目汚し失礼しました。